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カンテラ通りの定宿

カードワース創作宿「ハロウィン亭」「逢う魔が時亭」「午前3時の娯楽亭」「墓穴の標亭」「星数えの夜会」&いくつかの合同宿の面々の徒然記。

2024/05/19

「逢う魔が時亭」一班(最新版)

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2015/12/05

「逢う魔が時亭」一班(最新版)


 「逢う魔が時亭」一班(最新版)
カードワース創作宿「逢う魔が時亭」一班の設定。
最新版(2015/12/5時点)。






リエトゥス
・標準型 若者♂
【田舎育ち/貧乏/誠実/猪突猛進/貪欲/鈍感/好奇心旺盛/楽観的/陽気/お人好し】
【俺/子供口調】

特徴クーポン【釣り人、船乗り、食通、料理好き、料理上手、猫好き、泳ぎの名人、交渉の才、大声】
【心の闇:-】
【夢:一攫千金】
【南国出身】

「言葉はいなくならないからね」 ――『サイレン』
「へえ、よく分からないけどなんだかすごいや!」 ――『祭!』
「世の中にすごく理不尽でどうしようもないことがあるって、俺達も知っているつもりだよ。
いい方向にか悪い方向にかは別として、時間が変えないものはないっていうことも……」 ――『晴れ知らず森』


船乗りで釣り人で料理人。…だが、すべて自称である。
正式に持っている職は特にない。斧や舟歌を駆使して戦う。南の出身。168cm。17歳。
正確には孤児であり、育ての親も特定の人物ではなくほぼ村全体であった(後述)ため、苗字は持っていない。
どうしても苗字を求められた場合には、育った漁村の名前「ブレッザ村」を合わせ、リエトゥス=ブレッザと名乗る。

明朗快活で天真爛漫。明るく、仲良く、元気よく、ついでにノリも良い。
緑がかった金髪と、淡い水色の瞳を持つ、やや異国っぽい風貌の少年。少し日に焼けている。
太陽のような笑顔と海のような優しさ、天気のようなくるくる変わる表情の持ち主。
いつも一生懸命で、能天気で楽観的。子供っぽい性格だがサッパリしていてクヨクヨしない。
割と貪欲な一面もあるが、損得より人情を選ぶタイプ。好奇心とお人好しが過ぎてしばしばトラブルを持ってくる。
そもそも貪欲な理由も、故郷の漁村にでかい船を買ってあげたいからである。お人好し。

5歳の頃、長く干ばつの続いた村の「雨喚びの儀式」の生贄にされた。儀式の贄になることは生前からすでに決まっており、リエトゥスの名も村の古い言葉で「雨」を意味する。元々なくなる予定の命だったため、生まれた村では周囲は深い関わりを持とうとせず、寂しい幼少期を送ったらしい。だが、むしろリエトゥス自身は、周囲の人々がリエトゥスを見て悲しそうな顔をすることがとても悲しくて、何とか笑顔にしてやりたいと思っていた。だからリエトゥスは、自分が生贄になって雨が降って、みんなが笑顔になるなら――と、抵抗せずに生贄を受け入れた。
儀式の際、海神の祠がある小さな孤島にたった一人放置された。孤島というか、ほぼ祠と洞窟でできた島で、満潮になるとすっかり沈む。リエトゥスは足元がどんどん沈んでいく中、外でずっと海の向こうを見ていた。
すると、そこを通りかかった商船がリエトゥスに気付き、近づいてきて、リエトゥスを引き上げて保護してくれた。
生贄になることを覚悟し受け入れたはずのリエトゥスが、何故その商船から降りてきた人たちの手を取ったのか、リエトゥスにもよく分かっていない。けれど、結局リエトゥスは、生贄の役を放棄して、商船の乗組員の故郷へと行くことになった。
商船の乗組員は、本来は漁をして生活している漁村の人々で、彼らは村全体でローテーションを組み漁をしているため、漁に出ていない間はこうして商船の乗組員として働くことで生活している。
この乗組員たちの故郷が、やがてリエトゥスが育ち、心の故郷となるブレッザ村である。

乗組員たちに育てられ、優しい心と熱い情熱を併せ持った海の男に成長したリエトゥスは、前述の通り、育ての親の漁村民たちにでかい船を買ってやりたくて一攫千金を夢見て冒険者になった。無茶な…。
貯金をこつこつ頑張っているものの、好奇心が邪魔して、嗜好品や珍しいもの、名物などを買い込みいつも散財している。

そういった理由で、漁や船乗りを稼業にする村で育ったため、泳ぎや釣りは非常に得意である。
また、獲れたての魚をその場でさばいて食べる生活をしていたので素晴らしい包丁さばきをしている。素早く丁寧に魚をさばくことができるほか、海の食材はほぼ何でもOK、森の食材もほぼ何でも大丈夫な料理上手。肉だけあまり馴染みがなかったが、それでも基本は完璧にマスターしており、逢う魔が時亭に来てからはそちらもすっかり上達した。
だが、漁村暮らしのため舌が肥えていて、自宿の飯の不味さには辟易している。グルメ。

基本的に、時間があるときは水たま池で釣り糸を垂らしている。逢う魔が時亭のメニューに貢献することもしばしば。
また、漁村に野良猫が多くいて、漁のおこぼれを貰い平和に過ごしていたのを構い倒していたので、猫が大好き。猫以外の動物も好きだが、やはり海洋生物と猫が一等好きである。

ブレッザ村での土着信仰である「海神様」に敬意を払っており、豊漁や海の恵みはすべてその海神様からの恩恵だと考えている。しかしその敬意はあくまでリエトゥスにとっては"感謝の対象"というだけで、日々の食前に海神様に感謝を述べる程度の信仰である。
海に海神様がいるように、森には森神様が、大地にはクドラ神が、そしてリューンには聖北教の神がいるという多神の認識を生まれながらに持っているため、他の宗教徒とトラブルになることはまず無い。

恐ろしく前向きで、人の心の機微を察し、気を遣うことができる性質だが、つい深いところまで踏み込みすぎてしまいがち。
心以外の土壇場でも、引き際を見極めるのがあまり上手くない。そこは親友のガロードが上手くフォローしているが、場合によってはガロードのほうがよっぽど引き際を弁えないので、結局パーティ全体で引き摺って引くことになる。
リエトゥスの足りすぎる部分も、足りない部分も、パーティ全体で上手く補っており、ばらばらなパーティを纏めて紡ぎ上げることこそがリエトゥスの最大の役目である。

文字については読み書きに不自由しない。日記をつけるのを日課にしている。また、故郷への手紙もマメに書く。
酒には結構強い。笑い上戸。笑い倒した挙句脱ぎ出す。


→PTメンバーとの関係性
■ガロード:親友
「ガロード? ……寝ちゃったのかな」
「………。親友から頼られるのって結構嬉しいんだからね」 ――『凍える湖城』









ガロード
・豪傑型 若者♂
【下賎の出/厚き信仰/誠実/冷静沈着/無欲/献身的/秩序派/無頓着/過激/勤勉/地味/粗野/武骨/硬派】
【俺/粗野or無口口調】

特徴クーポン【褐色の肌、強面、大柄、長身、筋肉質、屈強、下戸、怪力、無表情、修行僧、聖北教徒
【心の闇:盲目的狂信】
【夢:道を極める】

「…好きにしな」 ――『愛が買えるなら』
「……不謹慎だぜ、それは。今くらいは慎めよ」 ――『アモーレ・モーテ』
「俺も神の道を志す者のひとりだ。偉大なる先達よ、あなたに敬意を表します」 ――『落日の鎮魂歌』


修行僧(モンク)。聖北教徒。神聖魔法と闘気術、格闘術を使う。
24歳。195cm。筋骨隆々で大柄な巨漢。
褐色の肌に白髪。目元に影が落ちるほど睫毛が長く、瞳孔にハイライトの入った特徴的な黒目をしている。巨体も相俟って、どこにいても容姿で尋ねれば大体居場所が分かる。
スラム出身の孤児のため苗字はない。名前にも特に意味は無く、名前というかほぼ通り名をそのまま名乗っているだけだが、由来は無いこともない。過去、スラムで凶暴かつ無敗だった彼を揶揄し「餓狼(ガロウ)」と呼んだ者がいて、それ以来その通称が定着した。後にガロードを神の道へ導く司祭(後述)に名を聞かれた際にも、ガロードはそう呼ばれていると告げたが、「もうお前は獣ではないから」と、ガロウに「人(ド)」を加えた名を改めて付けてもらったという。

武骨で無表情。非常に愛想が悪く無口で、いざ口を開いても非常に口は悪い。
情はあるのだがぶっきらぼうで口も態度も悪いため、まず初見で恐れられるし、相当深く付き合わねば恐怖のイメージを払拭することも不可能だろう。
冷静でありながら、何事も恐れない勇猛さを持つ。残念ながら頭のほうはイマイチだが、あくまで無学であるだけで、落ち着いた気性と的確な判断で最上の判断をし、呑み込みや事態を把握するのも早く、賢人だと言える。ただ、神への信仰のあまり、稀に要領が悪い。

体格を裏切らない並外れた筋力をもつ。
比較的温厚というか、感情の波が立たず淡白だが、やや好戦的なところがあり、やることは大胆。
自己犠牲というわけではないが、自分がパーティの攻撃の要であるという意識がやや強すぎる傾向にある。傷の一つや二つ、三つや四つ…それ以上でもまったく構わず突っ込んでいくので、リエトゥスたちは彼のフォローにてんてこまいである。

スラム街の出身で、天涯孤独の孤児。幼い頃はスリなどの犯罪行為で生計を立てていた。15歳のある日、見かけない老人をターゲットにしたらその人が聖北教徒の司祭で、しかも護身の達人であり、スラムで無敗だったガロードを、半分程度しかない体格でありながらあっさりと組み伏せた。驚愕するガロードを強引に連行し、聖北教会へと連れて行った。
その教会のステンドグラスを見たことがガロードの今後を決定付ける。ガロードは美しいステンドグラスに凄まじいカルチャーショックを受けた。
「こんなもの(ステンドグラス)を作れる人間がいるのか、これは猿には作れない、俺たちスラムの人間は猿も同然だった、この世には同じ人間という括りでも、間違いなく猿である俺より上位の人間が存在するのだ。ならば、その上位の人間よりもさらに上位の人間がいることを、誰が否定できる? それよりさらに上位の人間は? そうやって上位を探していって、最後に行き着くてっぺんの人間、それこそが『神』と呼ばれる最上位の存在なのではないのか?」――これがガロードが「神」を信じ始めたきっかけであり、原初で根本である。
その考えそのものをまとめることにも当初はかなり時間がかかり、ガロードは司祭に連れてこられた教会に部屋は貰ったものの、とにかく最初はひたすらステンドグラスを眺めているだけだった。やがて教会の雰囲気に慣れたのもあり、落ち着いて神の存在を考え、司祭に聖北の教義を教えてもらったりなどする内に神の存在を信じるようになり、聖北の洗礼を受けた。
その間も身体を鍛えることは忘れず、結果として頑強な心身を手に入れた。

基本的にスラム上がりのガロードは原理主義者ではなく、神の存在を、死後の口添えや尻拭いをしてくれる存在だと考えている。"神の意志に背く行為をしたら、現世で何かしらの報いを受ける。もし受けなかったら、死後、受けてない分の罰を神が与えてくれるだろう。逆に、神の御心に従った者が、もし現世で幸せを享受しなかったのならば、死後、受けていない分の幸せを、神が与えてくれる。つまり、神は、生前の行いの過不足を調整する存在である"というのが、ガロードの信仰する神である。まあ、簡単に言えば「どうせ悪い奴は死後罰を受けるし良い奴は死後幸せになるから、現世では自分の思うように生きろ」というかなり適当な信仰なのであった。だが神の力を絶対だと信じるが故の思考であることを付け加えておく。
スラムの恐ろしく不衛生で、夢も希望もない汚らしい路地で、ゴミのように死んでいった人々を見て、そして時には他人を無意味に殴り殺したガロードが、神を信じるのに何とか理由付けしたラインと言ってしまえば、それまでだ。

残念ながら僧侶としてはそれほど才はなく、単体の神聖術の適正はごく普通だが、神聖術と織り交ぜた格闘術の技は非凡な適正と上達ぶりで、あっという間にモンクとしての技術を身に付けた。かなり早い段階で教会に常勤する司祭になることは諦め、修行僧として、生涯を神に捧げ、(名目上は布教の)修行の旅をすることを決めている。
その修行の旅の途中で残念ながらリエトゥスと出会い、とある小さな依頼だけ一緒にこなしたのが運の尽き。リエトゥスに猛烈な勧誘を受け、仕方なくあと一回、あと一回…と依頼を共にする内に、すっかり冒険(とリエトゥス)に馴染み、結局冒険者としてリューンに腰を落ち着けた。遠い未来、逢う魔が時亭1班が解散する際には、リューンを離れまた修行の旅に出る予定である。
ちなみに説法も一応できるらしいが、そんなに好きじゃないし得意じゃない。無口ぶりを見れば当然である。文字は読めなかったが、聖書に書かれた簡単なセンテンス程度なら理解できる。記憶する際には何度も口に出して唱えて覚えるタイプ。
旅の際に一応布教もするようにとは言われているものの、布教をする気はない。ただ、異教徒を見るとただでさえ怖い顔がますます険しくなる。

スラム街時代から口が悪いのは直らず、今でも粗野な口調で話す。残念ながらスラムで培った鉄壁の無表情も直らなかった。
育ての親の司祭のことは「ジジィ」と実に不遜な呼び方をしているが、とてもよく慕っており、自分の信仰のみならず、人生の師であり、人生を変えてくれた尊い人だと認識している。

「不実で馬鹿だった俺でも神聖術が使えるようになったのだから、神は人間を見捨てない」はずだ、と思っている。
神聖術を得た影響で、不浄にはめっぽう強くなったのと引き換えに、神の加護を失うと少し動揺しがちになった。

酒にはパーティで一番弱い。すぐに酔っ払って説教し出すが、たちまち呂律が回らなくなり何を言っているか分からない。
また、料理の味がよく分からないらしく、逢う魔が時亭の料理も不味いと感じたことはない。基本的に口に入れたものは美味い。スラム育ちゆえの悲しい味覚である。


→PTメンバーとの関係性
■リエトゥス:親友
「いきなりいなくなっから、少し心配したぜ」 ――『トリ・トア』









ジミィ
・策士型 若者♂
醜悪/誠実/鈍感/好奇心旺盛/穏健/楽観的/陽気/地味/謙虚/上品/お人好し】
【僕/上品口調】

特徴クーポン【腐男子、男好き、メガネ、錬金術師、描画の心得】
【心の闇:-】
【夢:-】

「かもしれませんよ、どうです、夢があるでしょう? …という話です」 ――『マールの火竜』
「(――――残念。せっかく皆で依頼を受けたのに、美味しいシチュエーション<ナカマドウシノホモ>を見ることができなかった…!)」 ――『ごく普通のゴブ洞』
「首を突っ込む、突っ込まないは別問題ですが、何事も他人事に構えていると、そこで思考が終わってしまいがちになる気がします」 ――『βボックス』


錬金術師。魔術もある程度使える。19歳。168cm。
不細工なキモオタ。腐男子。
垂れ目、一重、小さな瞳、そばかす、低い鼻、残念な歯並びと腫れぼったい唇、艶のないボサボサ髪と、イマイチ要素が満載。自称「汚泥のように腐った色の瞳」をしている。
ジミィ=モルダン。

醜悪な容姿への卑屈さはどこに忘れてきたのか、爽やかで人当たりがよく丁寧で温厚な性格。明るく、冗談も飛ばしあい、ボケもツッコミもほどよくこなし、かつ謙虚さも気遣いも忘れない、コミュニケーションに経験点を振りまくったハイスペックキモオタである。
饒舌で誠実な人柄。顔面の醜悪さを罵られたりしても特に気にしていない。前向きな不細工。
謙遜家だが、自分に自信がないというわけではなく、単に謙虚。自分の顔が悪いので、自分はあんまり表舞台に立たないほうがいいと思っている。実際、何かしらの事情で人前に立つ場合にはかなり堂々としている。
非常に様々な知識が豊富で、頭の回転も早いが、ほとんど妄想にしか使われていない。残念な不細工。ただの残念じゃねーか!
かなりお人好しなほうで、他人に優しく協調性も非常に高いが、こと危機に陥れば冷静かつある種冷酷な選択肢も視野に入れてパーティの方針を判断し提案する、優れた参謀である。

錬金術師であるだけに、かなり理系寄りの頭をしているが、平然と平均以上の語学力を持ち、本もいくつか出版している。しかしそれの八割はBL小説である。二割は錬金術の本。ぶっちゃけ錬金術のほうは大して売れてない。BLのほうは中堅作家。ところが錬金術の本の中には「服だけ溶かす粘液を出す都合の良い触手の造り方」とかいうテーマの本もあるので油断ならないのだった。
年二回、ラージサイトという巨大な建物で開催される同人誌の祭典"ノベルズ・マーケット"でBL小説を売買している。
売り子はいつも錬金術関連の友人に頼んでいたが、冒険者になって以来リエトゥスやヒュンバートに売り子を頼むので、ギゼに嫌な顔をされている。リエトゥスたち自身はあまり気にしていないらしい。ちなみにちゃんと差し入れもするしバイト代も出しているので、売っているものの内容以外は健全である。

幼い頃から頭がよく読書を好んだが、自分の不細工さゆえに、美男美女の物語にまったく共感できず、「男同士ならいいのでは…?」とホモに目覚め、「いやでも不細工な自分が受け攻めしているのは想像できない」と、他人同士をカップリングするようになった。自分自身は蚊帳の外。いわゆる「夢小説」というものは苦手である。
錬金術を学び始めたのは、「AとBを合わせてCを作る」ことが幼い頃から好きだったためで、簡単なところでは色水遊びだったり、植物の種の配合だったり、とにかく何かを混ぜ合わせることを好んだからである。成長するにつれて「男と男が出会って恋に落ちるのも同じでは…?」とか言い出したのですべては腐男子になるための布石であった。

非常に厳しい師の下で錬金術を学んでいたが、錬金術の才能は極めて高く、もう独立できる実力を備えていたため師匠に追い出された。行くあては無くしたものの出版の知識が幸いして何とか旅費を稼いで各地を転々としていたが、リューンに来た際にリエトゥスに誘われて冒険を経験する。当時メンバーはリエトゥス・ガロード・ギゼという恐ろしく脳筋のパーティだったため、ジミィの参謀ぶりは非常に歓迎された。ジミィにとって冒険そのものはそれほど好みだったわけではないが、それよりもリエトゥスとガロードが好みだったために逢う魔が時亭に居つき、自然とリエトゥスもジミィをたびたびちょっとした依頼に誘うようになり、やがて正式に逢う魔が時亭1班の参謀として冒険者になった。

不細工さゆえに女性に対しては免疫が無く、対面すると焦っていつもより饒舌になる。女性にエログロは絶対にNGである。女性を性的な目で見るのも無理。女の子は眩しすぎて見えない。が、腐女子の友人は割と多い。

酒の強さは普通よりちょい弱い。酔うと脱ぐため、周囲からは禁酒を強く命じられている。
でも自分だけ我慢するのは不服なので結局飲んで、脱いで、また文句を言われる。挫けない。強い心の持ち主である。


→PTメンバーとの関係性
現在は特になし
ただ非常にPTメンバーを慕っており、呼び方がやや特殊。
リエトゥス→「リエくん」
ガロード→「ガロさん」
ルシェハイト→「ルシェさん」
ヒュンバート→「ヒュンくん」
ギゼ→「ギゼくん」









ルシェハイト
・知将型 若者♂
秀麗/高貴の出/教会育ち/裕福/冷静沈着/無欲/秩序派/進取派/好奇心旺盛/過激/派手/高慢
【俺/尊大or男性口調】

特徴クーポン【大胆不敵、指揮能力、騎乗の心得、貴族、眉目秀麗、ナルシスト、正直者】
【心の闇:-】
【夢:-】

「こっちだって野郎しかおらんわっ!?」 ――『ささやかな依頼達』
「ファッションショー? 俺のためにある言葉だな」 ――『紫紺に染まる真紅都市』
「……人生には、誤った選択なんてないんだ。すべては、未来へと続く道程の一歩ずつにしか過ぎない」 ――『アモーレ・モーテ』


長剣の使い手。魔法剣が得意。硝子魔法を扱う。
19歳。174cm。
ルシェハイト=グリューエン=ブリクセム。

眉目秀麗の青年。金髪金目は一族共通。
とある国の有力貴族、「ブリクセム家」の次男坊。
しかし富や名誉にまったく興味がなく、むしろ下賎な民の生活形式に興味津々。
尊大な言動だが、叩く大口に見合うだけの能力は持っている。
おおよそ考え得る限りの英才教育を受けており、頼りになる存在だが、如何せん口が悪い。

ブリクセム家の現当主と兄が裏で民に横暴して私腹を肥やすような輩らしく、「このような豚共が貴族などと片腹痛いわ! 下賎で愚劣な民と共に汚泥を啜って ボロを纏い生きることを知っていてこその主導者!! 俺はこれから汚らしい世に出て屑共と共同生活をし、不味い飯を食い貧困に喘ぎ、愚民どもに奉仕活動をする!!」などと言い出して、家を飛び出してきた家出青年。
とんでもなく心が広く寛大で、愚民愚民言いながらあらゆる人物に施しを与えている。
わざわざスラムに行って金や食べ物を恵んで無一文になって帰ってくることすらある。

基本的に他人をナチュラルに見下しているが、どんな人物に対してもルシェハイトなりに敬意は持っている。
高慢な立ち振る舞いの向こうに、有り余る慈悲の心と、あまりに正常に過ぎる善悪の判断力を持っているが、どのような出来事にも心を乱さない。
「確かに悲しい出来事だ、俺は悲しんでやるし貴様のために祈ってやろう。だが、俺たちは先に進んでいく」――という、入れ込みすぎず、前に歩き出すための糧とする、力強く折れぬ精神を持っている。

ブリクセム家当主である父親は_醜悪でデブ。ルシェハイトはよく実の父親を「豚」と表現するが、実際に身も心も豚と形容するに相応しく醜い。ルシェハイトは次男だと前述したが、兄も父親似で醜悪である。
ブリクセム一族の中で秀麗な者は非常に少なく、ルシェハイトは数少ない秀麗であった母親似。
母親は美しい女性だったが、「醜形恐怖症」という、「自分自身のことを極度に醜いと思い込んでしまう病気」であった。彼女は自分は本当に醜いと思い込んでいたが、実際は美人であることから、周囲の人は、それを嫌味に思い、彼女の周囲から離れていった。自分が醜いと思うゆえに周囲からの好意も避けていたため、彼女は孤独になった。そんな自信のないルシェの母に求婚してきたのが豚…いやルシェハイトの父親であった。
母は「この人はこんな醜い私でも愛してくれる、この人は醜いけれど私も醜く対等である」と考え、あっという間に結婚した。
しかしルシェハイトの母親は自分のことを醜いと思っていたので、肖像画を描かせたことは無く、屋敷の中にも、彼女の姿を示すものは何一つ残っていない。彼女は生涯鏡などの自分の姿を映すものを忌避し、生き写しのルシェハイトを憎まずに済んだのも、彼女が自分の顔をほぼ知らなかったからに他ならない。
ルシェハイトの母親は早くに死亡したが、死因は不明で、ルシェハイトも事実はよく分かってないようだ。醜形恐怖症をこじらせて鬱で自殺したか、衰弱死した可能性もある。
母親の異常性を理解していたルシェハイトのほうは、自分の顔が母によく似ていることを知りながら、それを黙っていたし、母親の意思を尊重している。

辛いときでも毅然とした態度でいつでも誇り高く、決して弱音は吐かないため、パーティの心の支えになることもある。
禁欲的とまではいかないが、物の質にはあまり頓着しない。
服も一見仕立てはいいが、丁寧な作りなだけでごく一般的な衣料である。

恵まれない人々への無償の施しを目的として家出したため、貧民街がある街なら拠点はどこでもよかったらしく、リューンにやってきたのも偶然、逢う魔が時亭に訪れたのも偶然である。逢う魔が時亭はまだ新築で小奇麗だったが、食事の不味さが「底辺ぽい」という理由で逢う魔が時亭を常宿とした。その後リエトゥスの目に留まるのに時間はかからず、冒険者に勧誘され、なんだその泥臭そうな職業はと興味を持ちパーティ入りした。

酒には普通よりちょい強い。笑い上戸。ククク…ふっふふふふ……ふはーっはっはっは的な三段笑いをする。完全に敵の笑顔をしている。


→PTメンバーとの関係性
■ギゼ:犬猿の仲
「なんだよやる気か? 俺はいつでも構わないぞ」 ――『ケンカとマスコット』









ヒュンバート
・万能型 若者♂
【不心得者/不実/冷静沈着/貪欲/好奇心旺盛/楽観的/遊び人/陽気/ひねくれ者】
【自分or俺/男性口調】

特徴クーポン【秘密主義、野外活動知識、暑がり、北方異民語習得】
【心の闇:-】
【夢:-】
【北国出身】

「呆れてるだけさ」 ――『呪われし者の昼と夜』
「それにしても涼しい割に日差しは強いな…歩いていると結構堪える」 ――『忘れ水の都』
「残念、負けた。稼ぎ全部持っていかれたけど、楽しかったしまあいいかって」 ――『冒険者の宿殺人事件』


エクスプローラー(探検家)。飛び道具や盗賊技能を使ってパーティをサポートする。メイン武器の射出器はかなり特徴的で、普段は腕輪のような見た目をしている。ただ見た目が特殊なだけで、基本はスリング(パチンコ)。
18歳。167cm。
ヒュンバート=ウィリアムズ。

横髪の毛先だけ色が濃い。いつも耳あてを外さないので、この横髪が耳なのではという説がある。
設定上、一人称は「こっち」、二人称は「そっち」なのだが、対応しているわけがない。一応「俺」にしているが、「僕」でも別に構わない。「自分」があるときは積極的に「自分」にしている。

穏やかでノリの良い少年なのは表の顔と見せかけて素。
少なくとも演技ではないのだが、何事にもちょっと他人事なところがあり、周囲に本心を悟らせない。
別に遠慮がちでも無口でもない。単純に自分のことを話すのは嫌いである。
秘密主義で、自分の意見も秘匿することが多い。何か問題に気付いても、周囲が気付くまで特に何も言わずに待っている。
昔は誰も気付かなければそのまま黙っていたが、今では少しずつ自分の言葉も話すようになってきている。
移り気で気まぐれ。警戒心は強いが、動じず気長。
手先が器用で、やや狡猾でしたたかなところがある。
積極的に自己アピールをしない分、裏で何かしら得をしていることがしばしばある。ちゃっかり者。

周囲とやや距離を取りがちなところはあるが、それは信頼の裏返し。仲間意識はむしろ強く、わざわざ一から十まで全部言葉で伝える必要はないと思っており、必要なことほど話さない。くだらないことはよく話す。少し天邪鬼気味である。
あんまり団体行動に興味は無く、放り放っておかれるのは信頼の証だと判断しているので、プライベートを詮索されるのは嫌いである。
不心得者というか、神に対して挑戦的なところがある。神そのものを否定する気はさほどないが、神を気にして周りが見えなくなるのはアホだと思っている。基本的に現実主義で、目に見えるものしか信じない。神が目にさえ見えたら、信じてやったって構わない。

雪国の出身で、いつも厚着をしている。
これだけ着ていて衣擦れの音もなく草陰に潜むのは流石。
故郷では勇者を自称する幼馴染の横暴な態度に呆れながらも、若干の憧れを持っていた様子。憧れに諦めが入り混じったごく平然とした諦観が、飄々としてやや無気力気味なヒュンバートの性質を作り上げている。
その幼馴染との僅かな隙間が、ヒュンバートを旅へ駆り立てた。
当初は村から離れるために旅をしており、単独行動を行うエクスプローラー(探検家)として生活していたが、リューンに訪れ、偶然立ち寄った逢う魔が時亭にて探索役を探していたリエトゥスたちに同行。集団行動の楽しさに目覚めて、どうせアテもない旅だしという気楽な考えで逢う魔が時亭へ所属することになった。

酒にはそこそこ弱く、笑い上戸。酔ったときにはとても無邪気な笑顔を見せることで有名。


→PTメンバーとの関係性
現在は特になし









ギゼ
・勇将型 若者♂
【下賎の出/貧乏/不心得者/不実/貪欲/利己的/無頓着/過激/遊び人/粗野/ひねくれ者】
【俺/粗野口調】

特徴クーポン【無心論者短気
【心の闇:-】
【夢:-】

「テメェの命がかかってるって時に黙ってられる訳ねぇだろうが!」 ――『白と赤』
「仕方ねえ……、片っ端からぶん殴ってやる! そこに並べ!」 ――『ケンカとマスコット』
「『生活費が入ってきますように  ギゼ』」 ――『20枚の短冊と笹』


チンピラ。鉄パイプが武器。喧嘩の技術は多少あり、蹴りくらいなら相手に命中させられる。
18歳。176cm。紺色の三白眼に、青灰色の髪。短眉。
孤児のため苗字は無い。

口は悪いが根は優しいの典型。
態度も生意気で不躾。自己中心的で、身内に甘く他人に厳しいタイプ。基本的に他人は信用していないが、一度身内に引き入れてしまえばコロッと笑顔を見せる。が、やっぱり口は悪い。
本人はかなり警戒心が強いつもりでいるが、周囲からは「ちょろい」と思われている。
好戦的だが少し後ろ向きというか、閉鎖的で拒絶的なところがあり、初対面の人にはツンケンする。
疑り深く執念深い。意外とマトモな思考回路をしているので苦労人。

孤児院の出身。
赤子の頃、リューンの貧民街に近い「プローヴァー孤児院」の前に捨てられていたところを、院長に拾われて、孤児院で生活することになる。孤児院にはギゼのほかに複数の孤児がいたが、独立や他へ養子に迎え入れられたことで、やがてギゼと、もう一人の少女「モニカ」が最年長となった。
院長はクドラ教徒で、ごく貞淑に、極秘裏にクドラ教を信仰していたが、ギゼたち孤児にはそれを強要せず、一人静かに祈りを捧げるだけの人畜無害な信者であった。院長は心優しくも親としての厳しさも併せ持ち、孤児全員に慕われ、ギゼも彼のことを信頼していた。
しかしある日、クドラ信仰がリューンの聖騎士団に発覚し、院長は処刑された。
それ以来、ギゼは神をいっそ憎んでいる。「院長がクドラ教の信仰さえしていなければ」「リューンが聖北教を押し付けなければ」…という宗教全てに対する怒りが、ギゼを徹底した無神論者へと変えた。
院長がいたときには公的に運営費が出ていたのだが、死亡したことにより支援金は打ち切られ、孤児院は存続の危機に陥る。
最年長のモニカは年下の孤児たちのために家事に奔走したため、せめてギゼは金策をしてモニカと孤児院を支えようと考えるが、ギゼは何の心得もなくまた育ちも物覚えも悪かったため、気性の荒さも手伝って上司をぶん殴ったりして、結局どんな仕事も長続きしなかった。何とか少しずつでも稼いでいた日銭は生活費に消えてしまい、最寄のスラムの路上で止むを得ず悪事に手を出す。スリやカツアゲは上手くいき、ギゼはそれで金を稼ぐことを生業とし始める。
そんなある日、冒険者になって日の浅いリエトゥスとガロードがスラムに何かを探しにやってきた。スラムの浮浪者よりかなり身なりの良い二人を見て、これは獲物だと、弱そうで抜けてそうなリエトゥスをスリの標的にし、スリそのものはできたものの、一瞬でガロードに看破されて現行犯でとっ捕まってしまう(ちなみにリエトゥスはガロードがギゼから財布を取り戻すまで何が起こったのか分かっていなかった)。
似た境遇のガロードは有無を言わせずギゼを小脇に抱えてハロウィン亭に戻ると、しっかりきっかり執拗に説教を始め、何故スリはいけないのかという倫理から、神の加護に至るまでを延々と語り、ギゼがいい加減うんざりしていた頃にリエトゥスから「冒険者になったら堅気だし稼げるよ! 学歴もいらないし俺もビギナーだし一緒にやろうよ!」という声がかかって、思わず「なるから説教やめさせてくれ!」と口走ってしまい、それが了承の合図になった。
その日はその後解放されたので、約束なんてすっぽかそうと思ったが、翌日二人がスラムまでギゼを迎えに来たので観念し、パーティ入りした。
実際、最初の簡単な依頼が上手くいって収入が得られたことは、ギゼに非常に大きな喜びを与えた。上司に命令もされず、自分の力で手に入れる報酬も、リエトゥスたちが案外いい奴だったことも、逢う魔が時亭も新しくできた宿でとても居心地がよかったこと、不味かろうが毎日飯が食えること…ギゼはあらゆる偶然の巡り会わせで、最良条件の雇用先を手に入れた。
また、定職に就けないギゼを心配していたモニカも、ギゼが冒険者になったことを報告するととても喜んでくれたため、ギゼも満更ではなかったようだ。ただ、危険な職であることを知ると、今度はギゼの安否を心配し始めたので、ギゼは今も定期的に孤児院に行って、収入を渡したり、モニカと孤児院で暮らす孤児たちの遊び相手になってやったりしている。
なお、モニカは未だに孤児院の前に捨てられる赤子を律儀に拾って世話をしており、生活は苦しくなる一方だったが、ギゼの稼ぎのおかげでかなり余裕が出てきた。最近では孤児の意思を尊重して教会へと出したり、養子にしてくれる家を探したりと、積極的に動いている。これも全部ギゼのおかげだと喜んでいるが、言うとギゼが調子に乗るので言わないらしい。

単純な腕力のほか、警戒心ゆえの観察眼にも案外優れている。

ガロードに説教されたはいいが、未だに神のことは信じていない。
ジミィの性癖にパーティで唯一苦言を呈する。下ネタにはむしろ強いほうなのだが、男同士はちょっと信じがたい。
金銭関係に苦労しており、金目のものには目が無いので、湯水のように他人に施しを与えるルシェハイトとは仲が悪い。

酒にはパーティで一番強い。絡み酒。


→PTメンバーとの関係性
■ルシェハイト:犬猿の仲
「ちっ、何やってんだルシェハイト!!」 ――『ケンカとマスコット』



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