あるいはガレが初めて吐いた嘘なのでは。
ハロウィン亭一班の過去+家族構成みたいにまた二班のも書いて記事にしようと思ったのですがなかなか着手できないのでむしゃくしゃしてガレだけ先に出しました!!!!!!!!
ガレの両親は、ガレが中学生の頃に、父親が母親を包丁で刺し殺し、母親は死亡、父親は実刑が付き刑務所に入りました。
父親は「自分を知っている人を全員殺して真っ白なところからやり直したかった」と。
父親が母親を刺し殺しているのを目撃したガレは、直後に父親に襲われたのですが、当時から体格がよく力が強かったガレは咄嗟に父親を投げ飛ばして拘束し通報、事なきを得ました。
しかし父親が母親を刺し殺した血まみれの包丁がトラウマになっており、包丁を握ることができません(※
桃源郷前編のギンガの「包丁握れないガレよりマシ」発言が何気に伏線だったりします)。
ガレはそういった事情で、引越した先の学校でも(一部の保護者たちから「殺人者の息子」である噂を立てられ)「遊んではいけない子」と評判が立っており、もともと人付き合いが苦手だったこともあって周囲からは浮いてしまい、友達ができませんでした。
剣道部で浮いていたのは単純に強すぎたからです。
さて、そんな風にして育ったガレは他人に頼ることも頼られることもありませんでした。
殺人者の息子を引き取りたがらなかった親戚から援助金だけは受け取っていたもののガレは独りぼっちで暮らしました(友達もおらず家に帰っても家族すらいないのでいつの間にかオタクになっていました)。
そんなある日、ガレは唐突に学校帰りにCW世界に召喚されるのでした。
ガレはオタクであったため、現代の主人公がいきなり異世界に召喚されるネタはいくつか知っていたため、状況は案外早く飲み込みました。
そして最初にガレが思ったのは、
「召喚主は自分を必要としているのではないか」ということでした。必要だから召喚したに違いないと。
父親からは殺されかけ、友達もできず、親族からも疎まれ、頼り頼られることもせずに独りぼっちで過ごしてきたガレは、召喚主に自分が必要とされていることをとても大事なことだと感じました。
「自分の力が必要ならば貸してやりたい。召喚主の思いに応えたい。召喚主の役に立ちたい」
そうしてガレは周囲をくまなく必死に召喚主を探すのですが、ついに見つかりませんでした。仕方なく最寄の町へ行き、情報を集めてはまた次の町へ…という旅を繰り返すうちに剣技を身に付けたりギンガに出会ったりします。
そしてギンガと冒険者と情報の集まる街リューンへ。食い扶持と情報集めのために冒険者になりました。
ですが実はガレの召喚主は召喚術の暴発で混線し誤ってガレを召喚してしまっただけであり、必要としていたのは、そんなどこの世界の者かも分からない、ただの男子高校生のガレなどではないのでした。
召喚主はかなり早い段階で死亡しています。敵に襲われる→召喚術発動→暴発(ガレ召喚)→そのまま敵に殺される。という流れで死亡したので。
ガレの召喚は、暴発のためか距離・時間共に多少狂った軸に行われた感じです。なのでガレが召喚されたのは召喚主の死後でさらに場所すらも違うという…
ついでに言うと、私の中では「召喚獣は召喚した者にしか元の世界に還す術が使えない」という決まりがあるので、召喚主を失ったガレはもう二度と元の世界には戻れません。
そんなどこまでも報われないガレが好きです。
い、今はギンガたちと楽しく暮らしてるから大丈夫だよ。